仏法は広大深奥ですが、和尚はその真髄を究めて、「三環一体」、「中台四(し)箴行(しんこう)」、「仏法五化」などの教化理念を打ち立て、弟子たちの布教目標、修行準則とし、中台禅寺の宗風を確立しました。
「福徳、教理、禅定(ぜんじょう)」など「三環一体」の理念は、中台四衆弟子が日ごろ精進努力する修行理念です。すなわち、福徳を積んだり、教理を習得したり、座禅を組んで心を静めたりすることによって、仏法のその根本を悟り、正しい知見を確立し、無上の菩提境地に到達することができるのです。
微妙深奥な禅法の実践は、日常の行(ぎょう)・住(じゅう)・座(ざ)・臥(が)を離れてはあり得ません。「中台四(し)箴行(しんこう)」は人々の日常生活の規範だけではなく、仏法を具体的に実践する準則でもあります。
和尚は仏教流布のため、多種多様の現代社会に応じて、仏法の「学術化、教育化、芸術化、科学化、生活化」など五つの布教方針を立てました。つまり、様々な資質を持つ人々を導いて、彼らの心霊を浄化し本来具わっている慈悲と智慧を啓発するというものです。