中台禅寺現住職見穎大和尚 経歴

中台禅寺現住職の見穎大和尚は、アメリカのオハイオ州立大学で電気工学博士号を取得したのち、1998年に惟覚安公老和尚のもとで出家、経蔵の世界について深く研究するだけではなく、自らも修行を重ねてこられました。出家後はさらに仏法を広く伝えようと渡米、カリフォルニア大学バークレー校にてサンスクリット語を学んだのち、テキサス州のライス大学にて宗教学の博士号を取得されました。

その後、アメリカ普徳精舍の副住職をはじめ、太谷精舍副住職、太谷精舍住職及び中台禅寺英語翻訳チーム責任者、法務副住職、研考副住職等の要職を歴任され、その豊富な学識と広大な願心で誰からも深く敬われています。

中台禅寺は開山祖師惟覚安公老和尚のご指導のもと、仏法を弘め、僧団の安定と人々を済度し禅宗の法脈を伝えるため、継承制度と布教方針を確立しています。2005年5月21日、開山祖師より中台禅寺の第2代住職を付託された見燈大和尚は、18年もの長きにわたり全力を尽くし人々を導き、大きな功績を残されました。2023年5月26日に見燈大和尚より第3代住職の責務を付託された見穎大和尚は、中台菩薩僧団を導き禅宗の宗風を高揚させ、中台世界に新しい気風を取り入れ、新時代を迎えようとされています。

見穎大和尚は出家されて以来、祖師の教えを継承し、「内密無上印、身行菩薩道(内には無上の仏の教えを秘め、身は菩薩道の修行を行う)」を実践し、初心を忘れることなく、人々との善き縁と清浄なる法縁を広く結んでこられました。住職就任にあたり、如來の知見と祖師の心法で人々を導き、「禅心菩薩」の修行を通して無上菩提を目指すことを決意されました。今後は開山祖師の最後の教えである「守護道場・深化修行・落実弘法(仏法を根づかせ弘める)」をたゆまず実践し、四衆弟子すべてをさまざまな妄念から救い出し(穎脱)、中台禅寺を拠りどころに、中台の心法を広く伝え根づかせ、ただひたすら一筋の道を歩み(向上一路)、禅の燈明を永く燈し続けてくれることでしょう。